パニック発作②

病院を探す

とにもかくにも自分の症状をなんとかしたい。

そう思って病院を探すことにしました。

後日書く予定のパニック発作の前兆らしきものが多々あり、色々な症状を色々な病院に見てもらいました。

内科には何回も行きましたし、婦人科にも通いました。

それでも特に原因が見つからず、私は心療内科に行ってみることを決意しました。

今まで精神科や心療内科にかかったことがないため、まず病院の情報がまったくない。

周りに詳しい人もいない。通っている人はいたかもしれませんが、隠したい人もいるでしょうしおおっぴらに通っている人を知ることはできませんでした。

ということでやっぱり検索。インターネットがあってよかった。

今の私が1人で行ける範囲というのが1番の条件。

ベストは徒歩圏。あとは自転車移動で行けるところ。

次は運転よりは時間がかかっても電車で行けるところ。駅から近いクリニックですね。

見つけた病院は2件。そのうち近い方を選びました。とにかく自力で行けるということが大事でした。少し遠かったけど歩いてでも帰れる範囲の場所にしました。

予約が必要だったのですぐに電話しました。

予約はたくさんはいっているようで、一番近い日程で2週間後。

その間のことを考えると不安でしたが、2週間乗り切ればなにか自分のことがわかるかもしれないと思い時がすぎるのをひたすら待ちました。

病院

心療内科に入るのはとても緊張しました。

普段からめったに病院に行かないので病院自体緊張するんですが、今まで全く知識すらなかった心療内科は本当に緊張しました。

中はちょっと豪華な待合室といった感じでした。

ゆったりとした音楽がかかっていて長いソファ、個々に座れるタイプのソファがありました。

受付を済ませ、問診票を記入してから空いているソファで待ちます。

待っている間「なんかヤバい」という波が来そうだったのですが、せっかくここまで来たのだから診察を受けてから帰りたいと強く思って頑張って待っていました。

個々に座れるタイプのソファが空いたのでそこに移動し、スマホゲームに集中して自分の順番が来るまで気を紛らわせていました。

ここに来るまで私の症状は大変なものだと思っていましたが、もっとつらそうな方がたくさんいました。

今まで行ったことのあるどんな病院よりも待合室がどんよりとした空気でした。

診察

先生は物腰柔らかでとても優しかったです。

私の話を聞いてくれて、症状についても詳しく教えてくれました。

私が乗り物に乗ることが恐怖のようだと話したら

「街中を鉄の塊がすごい速度で走っているんだもの。普通に怖いよ。よくよく考えたらすごいことなんだよ。そこに気づくのは危険察知能力が高いんだよ。とても大事なことだよ。」

と言ってもらえました。

不安に感じていたことを肯定されたことで心が救われたところがありました。

症状についても詳しく丁寧に教えてくれて、私の不安を解消してくれました。

ただ、特効薬があるわけではないのでうまく自分をだましだまし付き合っていくしかないとのことでした。

私が自分に「大丈夫」と自分に言い聞かせていたのは正しかったようです。嬉しかったです。

「薬出すこともできるけど出さなくていいと思うんだよね。どうする?」と言われ、

少し悩みましたが「飲まなくていいなら飲みたくないです。」と答えました。

心療内科で出される薬はなんとなく常習性が高そうで抜け出せなくなるんじゃないかと思っていたからです。

とはいえ薬があったほうが安心できるんじゃないかと少し後悔しました。

「今日話をして少し不安が解消されたなら良かった。早めに来て正解だよ。次の予約は取らなくて大丈夫。でも少しでも辛くなったらまたおいで。」

そう言われて先生にお礼をして病室を出ました。

料金は2,000円くらいでした。

たった2,000円で私の心はかなり軽くなりました。

専門家に「大丈夫」と言われることがこんなにも自分の安心材料になるものなんですね。

また症状が辛いときには素直に頼ろうと思いました。

心療内科に通うのは人には言いづらいし、最初はハードルが高いと思うんですが自分の心がしんどいときや体にまで不調が出てしまったときは遠慮なく行くことをおすすめします。

人に話すだけで心の負担が軽減されることもあるので。


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