
恋愛脳のおじさん
先日、昔の職場の人たちで飲み会をしました。
みんな近況を話したり、昔話をしたりと楽しい時間を過ごしました。
その日に集まることのできなかった、当時学生バイトだった子たちも次回は呼びたいねと話をしてその日は解散しました。
その中で40代男性が急に「うちにいたバイトの子たちっておじさん好きそうですよね」と言いだしました。
私は「?…おじさんたちに好かれそうってことですか?」と聞きました。
40代男「いえ、おじさんのことを好きそうだなって」
私「?…おじさんの扱いが上手いというか、あしらい方が上手いだけじゃないですかね。恋愛対象は同世代だと思いますよ。」
40代男「そうですか?おじさん好きそうじゃないですか?」
私「いやー…さすがにそれは…どうですかね。あの子たちからしたら40代ってお父さんくらいの感覚だと思いますけど。」(警戒心むき出し)
40代男「いや!狙ってるとかじゃないですよ!」
という気持ちの悪いやりとりをしました。
その男性の真意はわかりませんが、なぜ20代の女の子がおじさんと楽しく話せるというだけで『20代の女の子にとって40代男性は恋愛対象』と思えるんだろう。
そういうことももちろんある。
ある、が、一般的な感覚ではない。
楽しく話す=恋愛対象、ではない。
40代独身男性が20代前半の女の子を恋愛対象として見てしまうことはあると思います。
でも、自分が思ってるより自分はおじさんだと自覚して欲しい。
恋してしまっても、あくまで大人として自分の気持ちを隠して普通に接する努力をしてほしい。発展することがあっても、相手の気持ちを優先してゆっくりゆっくり発展させてほしい。
優先すべきは自分の気持ちじゃなくて相手の気持ちだと自分に言い聞かせてほしい。
お父さんくらい歳の離れた人に恋愛対象として見られていることがどれだけ気持ち悪くて怖いことなのか自覚してほしい。
おじさんは自分が高校生〜大学生の頃、バイト先の40代女性と話をした時に恋愛対象として見ていたことがあっただろうか?
楽しく話していてもそれは【恋愛】ではなかったんじゃないかと思います。
自分より親の方が歳が近い、そんな人が本気で自分に恋してる姿。
男女問わず、年齢が若い側は気持ちのいいものではないはずです。
迷惑な勘違いやろう
恋愛をするチャンスは誰にでもある。権利もある。
【恋愛】に年齢も性別も関係ない。
恋愛することで幸せホルモンも出るし、恋愛することで脳が活性化することもあるでしょう。
わかっています。お好きにどうぞ。
とはいえ、一部他人に迷惑をかける恋愛をする人がいます。
勘違いの恋愛をする人、です。
片思いしている分にはかまいません。
どうぞどうぞ、お好きにどうぞ。
この言い方であっているか説明が難しいのですが、年齢差のある恋愛は片方が「迷惑だ」と感じた場合、恋愛ではなく勘違いになると思うんです。
【若い女性×おじさん】の関係。(もちろん性別が逆の場合も然り)
大抵、関係性はおじさんの立場が上です。そりゃそうだ。
【目上の人+立場が上】というおじさんとの関係性。どうみたって対等ではありません。
そんな人に直接的ではないにしても言い寄られるというのはただの恐怖です。
怒らせたら自分の立場が危ういかもしれない。
職場が一緒であればなおのこと本心を言うことはできず、うまい感じにのらりくらり交わすしかありません。
「セクハラです!」とはっきり言えばいいのかもしれませんが、はっきりとセクハラと言えることがない場合が1番厄介です。
明らかにおじさんが自分に好意を持っていることがわかるけれど、他人から見たら恋愛としての好意に見えないくらいだったりしたら…?
騒ぎ立てても取り合ってもらえない程度の場合や、あくまで個人の恋愛の範疇の場合、難しいですよね。
もちろん上司として先輩として尊敬しているから仕事上頼りにしたい。けれど、それ以上の気持ちはないという場合がほとんどだと思います。
若い子はまさか恋愛対象として自分を見ているなんて思っておらず、お父さんが娘を可愛がる感覚で親切にしてくれていると思っている。
感じよく笑顔で接してくれるのは、あくまで『自分のコミュニティで円滑に過ごすため』であって、みんなにそうしているんです。
なぜ中年女性がそういったことを警戒するか、というのは少なからず自分が若い時に同じような目にあっているからなんです。
「ワンチャンいけたらいってやろう」という視線を向けられたことがあるからなんです。
そんなくだらない理由で若い子が退職したり、疲弊してしまう姿は見たくないから守ろうと思ってしまうんです。