ニッチな文化と住み分け

※これは特定の文化を否定する意図があるわけではありません。

BLや腐女子文化というのは少し前は表に出てくることのない文化でした。

好きな人はいたと思いますが、大っぴらに大きな声で言う人はいませんでした。

私がBLというものに触れたのは学生時代。

後輩が漫画を描いていると言ったので、興味本位に「読ませて欲しい」と言ったことがきっかけでした。

後輩の描いた漫画を受け取りワクワクして読み始めました。

当時かなり人気のあった漫画のパロディ。

BLでした。

そんなことを思いもしていなかった私はびっくりしました。かなりショックも受けました。

いつも傷だらけで一生懸命に戦っていた主人公がライバルキャラとあらあらあら…

BLという存在を知らなかったピュアな私は何が何だかわからず、ただただ絶句してしまいました。

感想を求められましたが、何も言えず(一応「絵が上手いね」みたいなことは言った)その日はショックを引きずったまま帰路につきました。

恋愛漫画と言えば男女のもどかしいすれ違いしか読んでいなかったので、男性同士&体の関係を持つシーンがたくさん描かれているということにショックしかありませんでした。

オリジナル作品だったらここまでショックは受けなかったかもしれません。

でも、本家の漫画が存在している2次創作ではショックを受ける人がいるんです。原作キャラをそのまま愛しているならなおのことショック。

ちなみに後輩はかなり渡し渋りました。その時はなぜこんなにも嫌がるのかわかりませんでしたが、読んでみて納得でした。

先輩という立場の私に「見せて」と懇願されて仕方なく見せてくれたんだと思います。

その時の彼女の葛藤を考えると悪いことしたなぁと思うのですが、自分から「漫画描いてます!」と言ってきたのでまぁ仕方ないですよね。

それくらいBLは隠れて楽しむ文化でした。

その後もBLに興味のなかった私は後輩の漫画以外で触れることはありませんでした。

それくらいちゃんと住み分けしてくれていたんです。

オタクに常識があって、不快に思う人も多い分野だから好きな人たちだけで楽しもう、としてくれていました。本当にありがたい時代。

今はX開けば当たり前のようにカップリングがーとか自作BL漫画が流れてきます。

高潔な腐女子はどこへ!?

さらにどういうわけか実在の人物で当てはめる人もいます。妄想は自分の頭の中だけにしまっといた方が…と老婆心ながら不安になります。

実在の人物=本人が知るおそれがある

非常に不快に思うと思うのです。

今回例えとしてBLをだしましたが、どんな分野にもこういうことってあると思っています。

何を好きかは人それぞれですが、公式的にお勧めされている形ではない場合は少し周りに気をつけて住み分けを考えてほしいです。

子どもの目にも触れる可能性高いですからね。

あと、狭く深くでコミュニティが出来上がる方が熱量の高い人が多くて楽しいことが多いですよ。

※これは特定の文化を否定する意図があるわけではありません。